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SMASH解散/オーナー酒井代表「TAJIRI選手と私の方向性にズレが生じてまいりました」

SMASHが、3・14後楽園大会を最後に解散することになった。
オーナーである酒井正和代表と、プロデュースを行ってきたTAJIRI選手との間に、方向性の違いが出たことが要因だとしている。


酒井氏のコメント
「(解散の原因は)3月11日の震災で、私のなかで今やってるSMASHに対して考えが変わってきました。それに合わせて、TAJIRI選手と私の方向性にズレが生じてまいりました。

約1年近く、たくさんのファンに支えられているSMASHですので、なんとか第一章を進んでいければなと思ったんですけど、やはりTAJIRI選手といろいろ協議させていただいて、ここでお互いを一回清算すれば、ファンの方にもSMASHを含めて一番いいんじゃないかと。円満的に解消させていただくということでございます。

そうなると、TAJIRI選手、大原はじめ選手、朱里選手、真琴選手、児玉選手はフリーとなるわけですけれど、あと練習生ですね。みなさん、今後も声援をよろしくお願いします。

(結論に至ったのはいつ?)何度も協議を重ねて、最終的に決定したのは1月に入ってすぐです。

(方向性の違いというのは?)人それぞれに、いろんな考え方があると思うんですけれども。
私のなかでのSMASHは、人生交差点の部分があって、その中でのいろんなドラマがあると思うんです。そのドラマというか人生観、リングに上がって表現する人生観というのが、私のなかで震災前と震災後では、考え方があったということです。
TAJIRIさんの信念は変わらない、と。

SMASHの選手たちは月イチで後楽園で体を張ってがんばっている。そこで、私が戸惑いだったり、何かがあるっていうのは、彼らにとっても失礼にあたると思いますし、ケジメをつけておきたいなと思っていました。

(ファンに対してメッセージは?)SMASHは第一章を終わりました。TAJIRI選手も含め所属選手、練習生は今後も活動していく。そこは、みなさんにも応援していただきたいなと思います。

(震災後の変化とは、ストーリー性のあるリングについていけなくなった?)私たちは毎月毎月やって勝負なんで、それが良い悪いという判断ではまったくない。選手たちは一生懸命やってますから。
ただ、私のなかで感動だというかいう表現にズレが生じてきた。基本的にはそこがポイントかな、と思ってます。私の思い描いてるSMASHというものとは、だいぶズレてきたというところだと思います。

(決裂した最大の要因は?)決裂じゃないですよ。資金難でダメとか、そういうのは一切ないです。選手たちは真剣勝負の舞台です。そこに対して、私のほうが違うコンテンツのイメージを持っちゃってるんで。これでは失礼だと思うし、ファンにも響くでしょうし。このままやっていくと、いろんな意味で影響を及ぼすんじゃないかということです」